金城貴史|ひとつひとつ彫り上げる木の匙



岐阜県中津川市の工房で木の匙やジャム匙を制作されている金城貴史さん。
手になじむように、ひとつひとつ丁寧に彫り上げられています。

 

金城貴史 木の匙について




工房の隣りには、匙やフォーク、ジャム匙に適した木材を収納しておく倉庫があります。
食事匙やフォークに必要な硬度と舌ざわりなどを考慮して、厳選された木材たちが保存されていました。


金城貴史 木の匙について



工房には木材を加工する為の電動工具があり、大きな木材から適当な大きさにカットしていきます。
金城貴史 木の匙について


ほど良い大きさの木材を、型紙にあわせて大まかに匙の形にカットします。
金城貴史 木の匙について



彫り出す部分によって使い分けられる様々な形のノミや小刀たち。
金城貴史 木の匙について


木の目の方向などを考慮しながら、彫り進んでいきます。
金城貴史 木の匙について


室内は薄暗く、手元のみ強めの照明で照らしています。
そうすることにより、微妙な彫り残しや形のずれなどに気が付き修正できるそうです。

金城貴史 木の匙について


通常は仕上げにやすりなどで研磨をかけ滑らかにするのですが、金城さんは最後まで小刀やカンナなどの刃物で仕上げているので、
非常に口当たりがよく、ささくれることも少ないので長くお使いいただけます。



 

彫りが終わった蓮華や匙。この後、拭き漆又は人体に無害なオイルを使用し仕上げに入ります。
金城貴史 木の匙について 金城貴史 木の匙について
 



 
 

【木の匙にお手入れについて】

 
 ご使用後はやわらかいスポンジで水洗いし、水気を拭き取り自然乾燥させてください。
 特に漆の匙は、拭き上げの作業を繰り返すことで、艶が上がっていきます。

 食器洗い乾燥機のご使用は、劣化を早める原因となりますのでなるべくお避け下さい。
 
 直射日光が当たる場所での保管はお避け下さい。紫外線は特に漆塗膜の劣化を促進します。
 風通りの良い室内で保管される方が、カビの予防になります。


 オイル仕上げのもので、表面の光沢が失われ気になる場合はオリーブオイルを布などで薄く塗り込み、その後しっかりと拭き取ってください。

 ※ガラス塗料について
 ガラスの成分であるケイ素が主成分で、木材に浸透し耐水性・耐汚性を付加します。
 浸透性のガラス塗料を使用しており、木材の表面に塗膜は作りません。
 オイル仕上げに比べ、余計な匂いや色がつかず、程よい艶感と無塗装のように木の表情が見られるのが特徴です。
 食品衛生法に適合しており、塗装乾燥後は人体に無害です。
 ガラス塗料の耐汚性の効果の為、オイルを塗っても浸透しない為、ご家庭での特別なお手入れは不要です。

 
 一彫り一彫り丁寧に心を込めて作られた木の匙、毎日の食卓に、ティータイムに、きっと末永くお使いいただけると思います。